クズという概念は概ねどのような状態を指すのか少し曖昧なところがあります。
世間一般で言う働いていない、異性関係にだらしがない、お金に汚いなどはこれに当てはまるとして、そこから抜け出す術はいったいどこにあるのでしょう。
今宵はクズを救う。そんなお話。
自分をクズ呼ばわりする人
わりと多い気がしますね。
冗談なのか少し本気なのか。
「半分本当で半分冗談」が正しいニュアンスを含んでいる気がします。
ではなぜ、彼等は自分をクズ呼ばわりするのでしょうか。
答えは簡単。
「許しが欲しいから」
人は誰も強い人間ばかりじゃありません。かといってクズが弱い人間かというとそうでもありません。
そもそも強い、弱いなんていう概念自体が人間には存在しないもののように感じます。
というのも、くだらない少女漫画や恋愛ドラマなどから広くこの「強い人間ばかりじゃない世の中」的なイメージが蔓延してきていると思うのです。
そういう言葉を使う人間に意味を問いただしてもきちんとした誠実な言葉が返ってこないように結局のところどれも感情論でしかありません。
さらに言うとこの言葉自体、女性が好んで使う傾向にあるのも事実。
ソースを出せといわれても難しいものですがみなさんも感じたことがあると思います。
意思の弱い人間が人間的に弱い。そもそも意思の強い人間が人間的に強いのかどうかも誰が決めたんだ?という話になってくると思うのです。
過去の過ちや自分自身で自覚しているダメなところを直したり、受け入れて欲しい口実にクズ呼ばわりするというところが本当の落としどころなのでしょう。
クズを救うたったひとつの方法
今、自分がこうしているのは世の中に流されてきたわけでもなく、誰かに騙されたわけでもなく、すべて自分で選択してきた結果であることをまず受け止めることが第一歩だと思います。
その上で次に何をすべきか。
自分の人生をすべて掘り出して、その全てに意味を見出し、その全てをきちんと心にしまうこと。
それができたなら確実にすべきこと、したいことが見つかるはず。
そのための本としてこちらの小説を強く推薦します。
クズを救う物語がここに詰まっている。