映画「クローズEXPLODE」観てきました。
個人的な感想は一番最後に書いてありますので見たくない方はすっ飛ばしてくださいまし。
クローズとは何ぞや?
週間チャンピオンで連載されていた少年漫画であり、続編のワーストが最終回を迎え、鈴蘭を巡る不良の物語は幕が閉じている。
共通しているのはdの物語も鈴蘭に転校生が来るところから動き出していること。
数々の仲間と出会い、派閥争いや他校との抗争、他チームとの抗争を乗り越え卒業していく男の物語なのである。
映画化もすでにされており「クローズZERO」「クローズZEROⅡ」というタイトルで小栗旬が主役をはり大ヒットを記録した。
この映画クローズZEROシリーズに関してはキャストがとにかく豪華でギラギラしていたのが印象的である。
山田孝之に関しては一部のファンからは主演の小栗旬を喰ってしまうほどの存在感があると評価され、男臭い映画に仕上がっている。
まだ見てない男の子たちはこれを見て「男」になろう!
EXPLODE
キャストを一新しての新シリーズとなった今作。
監督も三池崇史監督から豊田利晃監督に変わり作風もガラッと変わっています。
「クローズZERO」の物語の一ヶ月後の設定だそうで、様々なファンからはかなり矛盾点を挙げられていますが実写映画化なので仕方ない部分はあると思います。
リンダマンがいたのは少し考えて納得できましたが、ポン、マコ、ヒロミは?と言われると今回の映画には登場していないので派閥として絡んでいないが、鈴蘭の校舎のどこかにはいたのだろう、というこじつけに近い感じで納得しました。
ですから原作通りではなく完全なオリジナルストーリーとなっていますので「我慢ならねぇ」という方は見ない方がいいかも。
単純にクローズシリーズだから見たいという方はぜひ劇場まで足を運んでください!!
個人的な感想
キャスト
あくまで客観的に見た場合の個人的意見です。
キャストははっきり言って「カマくさすぎます」。
男がいねぇじゃんって感じでした。
もっと具体的に言うとかっこいい男がいない。渋い男がいない。「不良」の男がいない。
ストレートに言うとクソキャストですね。
それぞれの役者はみなさん才能ある方だなとは思いますがクローズでは合わなさすぎました。
キレイにしすぎというか、やっぱりね男が憧れるかっこいい不良って渋くて汚い面で情に厚くてぶっきらぼうなんですよ。
ただ孤独を背負わせればいいってもんじゃないんですよね。
演技に関してはほぼみんな大根もいいところです。セリフ棒読み。
三代目Jソウルブラザーズの人は演技はなかなかいかしてましたし、喧嘩シーンもダンスが上手いだけあって迫力ありましたけどただただ「ダサい」。ぜんぜんかっこよくない。
ダパンプの人も似たようなもんです。
唯一「お!」っと思ったのは柳楽優弥ですね。「クローズZERO」でいうところの山田孝之ポジションなんでしょうけど眼力が凄まじく、変態的な演技の仕方で引き込まれました。引き込まれましたが最後まで化けることなくそのままいってしまったので結局は「勘違いだった」という風に思いました。
結構ボロクソに書いてますけどあくまで個人的な意見ですからね。
早乙女氏はもはや出る作品を間違えたレベルです。
彼自身、この作品のなかで演技力という面ではずば抜けてましたし流し目がかなり決まってましたけどこういう男臭いイメージのつく映画のなかでは裏目以外のなんでもなかったです。
つまり「男にはウケねぇ」ってことです。
とは言えキャストはそこそこ豪華なので否応にもこれだけのキャストを見れば映画にも期待が込められるものですが・・。
劇中歌
ストリートビーツのオープニングは最高にいいと思います。
原作者の高橋ヒロシがファンということらしいですが、男臭くていいですね。
しかーし、EXPLODEの劇中歌は本当にひどいものがありました。
Dragon Ash?MAN WITH A MISSION?
だいたい「ブラックじゃねぇ!!」
なぜ?なぜだ?と映画を見ながら思いました。原作から引き継ぐはずの男臭い世界観がまったく表現されていない。
僕としてはサブカル的な音楽よりもパンクや初期衝動ロックを中心に劇中歌で使ってほしかった。
全国の燻ってるそんなバンド連中を世に出す機会を作ってほしかった。
それでまだ日本のロックは終わってねぇなって思いたかった!
でも蓋を開けてみればそもそもロックバンドじゃない連中が参加してる・・・。
終わってるやないか。
と怒りに震えてました。
衣装提供
どうもキャストのみなさんの衣装がダサいと思ったら最後のエンドロールに載ってた衣装提供を見てお察しでした。
前作クローズZEROシリーズではシルバーアクセにはL.S.Dを。
衣装にはBACK BONEを使ったりと非常にセンスのある「ブラックな男」の戦闘服で揃えていました。
ですが今作はそのセンスのかけらも感じられなかったです。残念。
物語について
基本的にこれはZEROシリーズにも言えますがまずは「女」を出して欲しくないということ。
原作には「女」は写真のひとコマしか登場していません。
それだけ男の世界の話しなのでここは本当に徹底してほしかった。
あとは回想シーンなどで個々のキャラクターのバックボーンを描こうとしたみたいですけど余計でした。
喧嘩のテンポが悪くなるし、スピード感もでない。
さらに共感させようとするのならあれぐらいの回想では足りないし役者の孤独を履き違えてる感が拭えない以上は無意味な回想にしかなっていません。
さらにさらに「黒咲」の連中を鈴蘭の敷地内に普通に入れてることがおかしいです。
黒咲と共闘する必要はなかったと思います。
話しはどちらかったままだったのですっきりしない映画でした。「金返せ!!」
諸悪の根源
監督ですね。完全に。
ZEROシリーズの三池監督が渋い男の世界を完全に演出していたかと言われると全力で「NO」と言えますが少なくともそれに近い努力のあとは見えました。
ですが豊田監督に関しては「原作を舐めてる」と捉えられても正直言ってしょうがない気がします。
セリフもセンスのない言い回しですし、最後の喧嘩も無理矢理感がハンパない。
キャストの人たちの演技についてもさんざん書きましたけど全部監督のせいですよ。
ひどすぎる・・・。
好きな作品だったので非常に残念でした。やべきょうすけ氏ももっとモノ言おうぜ。
高橋氏もこんなんでいいのかよマジで。
おもしろいかおもしろくないかと聞かれたら「クソ映画です」と答えますね。
あとがき
さんざん批評しましたがクローズ好きさ故です。ご了承ください。
何度も言うようにキャストは豪華です。個々の俳優もこれからガンガン伸びてく人ばかりですからね。
ただ、クローズとはイメージが違いすぎました。小栗さん並みに吹っ切れなければならなかった。
ZEROシリーズを見たあとで今作を見ればおそらく僕の言ってることは分かると思います。
ではでは。