境界性人格障害の彼女という書き方に少しトゲを感じてしまうかもしれませんが、変な角度でこの記事を書いているわけではありません。
あなたの力になりたい、ただそれだけの誠実な気持ちで言葉を綴っています。
とてもよく頑張ってこられただろうから。この記事を見て、少し心を休めてください。
まずはじめに
境界性人格障害の彼女を持つということはどういうことか。
人それぞれ、やはり性格や持っている過去、環境などは違いますが、概ね当てはまるのはみんな愛に飢えているということです。
見捨てられ不安や過度な性的行為まで恐らくこれを読んでいるあなたには身に覚えがあるのではないでしょうか?
境界性人格障害という症状はとかく辛いものです。
なにせ上記にあげたものの他に慢性的にやる気がでないだとか死にたい気持ちがへばりついた状態だとか様々な症状を複合させます。
そのため鬱などの診断をされやすかったりします。そして合わない薬を飲まされその薬の副作用で・・・。
つまり、本人はとてつもなく苦しいんです。
それを支える恋人のあなたも苦しいはずです。なぜなら、彼女は苦しさのあまり、あなたを大切に想う、優しく抱きしめる、辛さを和らげてあげる、愛してあげる、といったことをおろそかにしてしまいがちです。
回りくどい言い方はやめましょう。
彼女は自分のことしか見えていません。
それをあなたは大きな心で受け入れようとする。
共依存の過程にはこのプロセスはいつでも入ってきます。
「相手を受け入れようとする」こと。
人は誰でも愛されたくて寂しがり屋です。
誰でも同じなんです。
彼女は思いやりのなんたるか、優しさの本当の意味、人の痛みなんかを知らないまま大人になってしまった。
頭では理解していても心で想うことができないのです。これが境界性人格障害の怖いところで、精神が未熟なまま極端に辛い出来事に対峙し、消化できないまま大人になってしまう。それゆえに考え方も他人に対する心の向け方も下手くそなんです。
つまり、本当の意味で恋人のあなたの役目は彼女に「思いやり」のなんたるか、「優しさ」の本当の意味を教えてあげる必要があります。
あなたがこういうことをしたから私はとても悲しい。
あなたがこういうことを言ったから私はとても辛い。
自分が何かしたら相手がこう思う。
そんな当たり前のことを教えてあげるんです。
それが回復への道へとつながっていきます。
ODの現場に遭遇したら
OD。
薬を大量に飲むことですね。つまり自傷行為ですが限りなく自殺への寄せ方が強い気がします。
もしも現場に遭遇してしまったら。
- 意識レベルを確認(声掛け等)
- 救急病院に連絡(スピードが命になる)
- 意識が朦朧としちる場合が多くあるため声をかけ続け安心させる(その場面であなたにとってとても辛いことを言われるかもしれないが、状況が状況なだけに聞き流そう)
- 彼女の家族に連絡(出来ない場合は信頼のおける友人や知人に連絡する。あなた一人で出来ることは知れている。必ず人を呼んで力を借りよう)
- 今後のことはひとまず落ち着いてから考えることに切り替える
僕も実際に目の当たりにしたことがある。
そのときは身内に看護関係の職についている人がいたため迅速な処置ができた。
結局、彼女は大学病院に搬送され点滴と薬を抜くために入院し、その後、精神科病棟に移った。
短い期間だったがこの入院期間が結果的に回復に向かうきっかけになったように思える。
決して一人で対処しないようにしよう。
彼女にはあなたがいるように、あなたも決して一人ではないのだから。