短編集なのでサクッと読める
短編集とはいえ、ひとつひとつの作品がまるで一冊の長編ミステリーかのような重厚さ。
さらにきちんと「どんでん返し」も用意されている。
旨みが凝縮された無駄のない物語。
わずか100ページの間に見せる人間関係と恨み、辛み、憎しみ。
ここまで完成された短編集は久しぶりに出会いました。
遥か昔の作品であること
どうもこの小説、復刻版として最近刊行されたみたいです。
いい物語は簡単に時間を飛び越えることがまたもや証明されてしまいましたね。
休憩時間に、眠る前に、リラックスタイムに、お風呂の時間に、短編集なので一話ずつ読めるのがいいですね。
ミステリーを読むうえで
割と僕は読みながら犯人に目星をつけて最近は読んでいます。
自分なりに推理しながらね。
そういう読み方や楽しみ方もひとそれぞれではありますが、この小説は全9編が収録されています。
ひとつの物語が一冊分のミステリーに相当するとしたらこれ一冊で9冊分も読んだ感じがするわけです。
ミステリー好きなら絶対に読むべきですね。