先日、友達の結婚式に行きましてね。
そこで友人代表のスピーチをやってくれと頼まれたわけですよ。
何ヶ月も前から考え抜いて・・・って準備できたらよかったんですけどね、なんと前日に原稿を仕上げ、頭に入りきらないうちに本番を迎えました。
そんな状態にも関わらず、スピーチ終了後は絶賛の嵐。
8割ぐらい泣かしてやりましたよ。
喫煙室でたくさん知らない人から話しかけられてなんだかいい気分になれました。
そこで今回はどうやってスピーチを考え、どのようにスピーチをしたかをまとめました。
これからそのような機会がある方は絶対に見てください!
1.友人代表スピーチの心得
まずは注意する点は結婚式というのは主役は新郎・新婦なんです。とりわけ新婦が主役といっても過言ではありません。
そして、彼等にとっては親や周りの人に「私たち結婚しました。今まで本当にありがとう。」という感謝の気持ちを送る場でもあるということ。
それを踏まえてまずは注意事項です。
下ネタは入れない!
これはもう完全にアウトですね。
新郎はよくても新婦が毛嫌いするかもしれないし、なんたって親も出席しているわけですからね。
高度なテクニックで直接下ネタは言わなくても「匂わせる」ことは可能です。
それは次以降のトピックで説明していきます。
使用禁止用語は使わない!
これは最低限のマナーです。
やはり結婚式というのはきちんと正装し、みなさん出席されるわけなので豪に入らば郷に従えではないですが、ちゃんと形式を理解し実践しましょう。
代表的な例は「離婚」「浮気」「死を連想する直接的言葉(亡くなったなどの表現はOK)」「事故」「不幸を匂わす言葉」
です。
数字に関してもいろいろな制約があるので詳しくはgoogle先生に聞いてみてね。
必ずご両家の方々に深く頭を下げる。
これなかなか出来てない人が多いです。そして相当みっともない。
きちんとした大人であるのならそこは絶対に押さえておくべきポイントです。
長々と喋らない
スピーチというのは基本的に長すぎると退屈になってしまいます。
演出次第では注目を浴び続けることも可能ですが・・・。(後述します。)
友人代表のスピーチならば長くても5分が限界でしょう。
3分くらいが好ましいと言えます。あくまでも、いや失礼。デビルでも一般的にですよ!
2.原稿を書く!書く!書く!
原稿は絶対に書いた方がいいです。
なぜなら結婚式でおちゃらけたり、笑いを取ろうなどと考えた場合、
15000%滑ります。
ですから、基本的には滑りに行くという考え方でいてください。
何を言っても受けるはずがありません。なぜならそういう空気だからです。
しかしだからと言ってお堅いスピーチではクソほども面白くありません。
人前で喋る以上はエンターテイナーでなければならないと思うのです。
そして、そのスピーチを送る対象の新郎もしくは新婦。
彼らを泣かすことに全てを掛けるべきです。
人の心をたった5分そこらで動かす。これは大変ですよ。
でも大丈夫。そのための方法を僕は考えました。
原稿はどういう形式で書くべきか
これは手紙の形式で書きましょう。
便箋に横書きでも縦書きでもいいので書きます。そしてスピーチが終わったらそれを手紙として僕は新郎に送りました。
とても喜んでくれたので成功かなと思います。
構成を考える
スピーチに入る際に司会の方から紹介があります。
「新郎ご友人の○○さまよりスピーチを頂戴しております。ではどうぞ」みたいな感じですかね。
なので構成としては自己紹介から入ります。
「ただいまご紹介に預かりました新郎○○の友人である○○と申します。」
これがまぁ基本的な自己紹介です。これぐらいにとどめてください。
次に祝辞を述べます。
「○○、△△さん、結婚おめでとう!またご両家の皆様方におかれましても心よりお祝い申し上げます。」
ここでまた一礼です。
さらにこのときは新郎側、新婦側の親族に礼をするのを忘れずに。
祝辞が終わったらいよいよ本題に入るわけです。
では次のトピックに参ります。
徐々に濃い内容へ
話し始めは新郎との出会いを語るのがいいでしょう。
何をきっかけにして仲良くなったとか、出会った当時の印象だったりエピソードだったりですね。
ただここであまり時間は取られたくないのでサクッといきます。
次に紳士ジョークの伏線を貼ります。
笑いがいらない人は飛ばしてください。
僕はどうしても笑いが欲しかったので構成を死ぬほど考えました。
スピーチしているところをイメージしながら、露骨に笑わせようとすると確実に滑るので紳士的な「ジョーク」に留めるレベルならば軽い下ネタもいけるんじゃないかと思ったわけです。
実際の僕の原稿はこちら。(※フェイクを大いに入れてあるためこのまま参考にはならないと思います。)
「学生時代から共に過ごしてきたので、ケンカもしたし夢を語り合ったりもしました。もちろんバカなこともたくさんやりました。お食事中なので自粛させていただきますが、みなさんが持っている彼のイメージは覆るようなネタばかりです。個人的に気になる方がいらっしゃいましたら後ほど本人に直接聞いてみてください。」
という形でジョークをぶっこみました。結果は成功。
食事中だから自粛させてもらうというところで「下ネタ」を匂わせます。さらに君らが思っているよりもやばいことやってきたんだぞというメッセージを「イメージが覆る」という言葉で表現し、最終的に本人に聞けと丸なげする完璧な紳士ジョーク。
爆弾放り投げてあとは知らんふりってことです。
正直、僕は直前まできたないエピソードで笑いを誘おうかと思っていました。そのためハードな下ネタでも仕方がない。犠牲になるかと考えていたのですが、おそらく後で怒られるパターンだと思い却下。
ならば本人になすりつけちゃえ☆彡ということでねこのような紳士ジョークになったわけですけれども。
あくまでも、いや失礼。デビルでも一例として参考にしていただきたい。
感動へ
感動にはいろんな種類がありますよね。
中でもきつかった思いをリフレインさせて「自分よく頑張った」状態にするのが一番です。
そしてここが重要なポイントですが、臭いセリフを必ずひとつはいれてください。
その言葉には情熱が宿ります。
僕は新郎である友人の辛かった過去に対して僕が彼に何もしてやれなかったことを話し、だけどこれからはくたばるまで応援してやっかよ!というようなことを話しました。
それは本心だったし、ここに全ての気持ちを込めようと思いました。
なのでその人に伝えたい本当の気持ちは短くてもいいんです。なるべくストレートに表現しましょう。
3.実践編
ここまで偉そうに語ってきましたが、結局は僕はだだ泣きしてしまってうまく話せませんでした。
つっかえながらなんとか乗り切った感じです。
熱が入りすぎちゃってね。まいったなと。
そしたら新婦側のクソ女が「すゲー泣いてるぅwww」みたいなことw野次りやがったので腹が立ってスムーズに話せました。
でマイクの前に立つともう緊張とかではなくて、トリップしちゃいます。
僕は新郎の過去を知っていたので彼の気持ちになって、彼の人生をあの5分間で追体験したような気持ちになりました。
涙は止まらなかったけど、結果的にたくさんの人の心に届いてくれたならよかったなと思います。
つまり、何が言いたいかと言うと原稿にしっかり計画して考えてきた内容は本番でぶち壊すために使うものなんです。
気持ちを込めて、アドリブも脱線もオールOKです。
気持ちのままに感情のままに話してください。
つまり
泣け!!!
あとがき
はい、結婚式の友人代表のスピーチですね。
僕は二回やりましたけれども慣れないものですね。
ああいうのに慣れてしまったらそれこそ終わりだとも思いますが、涙を流しながら顔なんてくしゃくしゃにしながらね話すのはとっても勇気がいるけど、あの日からグッとね深まった気がする。
あと涙腺が緩んだままになってしまって何でもない「今日のわんこ」で泣きそうになってる。(笑)
この記事の続編を書きましたのでそちらもチェックしてください。さらに詳しく書いています。(スピーチの具体例も掲載)
続・結婚式の友人代表スピーチで大絶賛を浴びた3つの方法