心が荒ぶる夜は希望の所在を探す音楽を

心が荒ぶる夜がある。

何にも考えたくないのに、勝手に頭に浮かんできては心のなかをいっぱいにしてしまう夜がある。

憶測と確信が友好条約を結ぶ夜。

針の先端に突っ立っている夜。

そんな夜に聞いてもらいたい音楽の話。

Antony&the Johnsons

宗教的、幻想的な世界観を持つ「ロックバンド」。

ここがポイントで曲を聞くと所謂「ロックバンド」とは違う印象を受けるがiTunesなどでインポートするとジャンルには「ロック」と表示されるので不思議な話だ。

しかし、聞いていると次第にこれは「ロックバンド」だと感じ始めてしまう。

人それぞれ定義は違うが、僕個人の見解からすると訴え掛ける何かを持つバンドだった場合、それは「ロックバンド」に成りうるのではないかと思っている。

今回の記事では全アルバム紹介はしない。

気になったら読者の方が「勝手」に調べてみるのも面白いと思うし、人に勧められるよりは確実にいい出会いが待っていると思っている。

I Am A Bird Now

アイキャッチ画像はこのアルバムのジャケットである。

僕がこのアルバムと出会ったのはある大好きなミュージシャンが何かの媒体でこのアルバムを紹介していて、ジャケットをCDショップで見て一瞬で購入を決めた。

ジャケ買いというのは否定しないが、自分の想像を超える何かがあるような気がした。

このアルバムに入っている曲「Hope there’s some one」という曲を聞いた時の衝撃は今でも覚えている。

非常に繊細で心の奥に染み込むような歌声だ。

このアルバムには全10曲が収録されている。そのどれもがAntonyの歌声が遺憾なく発揮され、神秘的な感覚に包まれるだろう。

クセのある声なだけに好みはわかれるかもしれないが気になった方はアルバムを通して聞いていもらいたい。

ちなみにこのアルバムはセカンドアルバムで現在はライブアルバム「Cut The World」まで発売されている。