JELLY→というバンド

ドラマーの逮捕から解散に繋がってしまったこのバンド。

今でも叩かれ続けているのはさておき、彼等のロックは本当にかっこよかった。

現在はドラマー以外のメンバーは別バンドとして活動しているが、彼等の原点は確実にこのJELLY→にあったということを今回の記事でご紹介したいと思う。

1.メジャーからインディーズへ

メジャーデビューから三つのアルバムを発売し、順調に活動を続けていた矢先に日比谷野外大音楽堂でのライブ中、ボーカルYAFUMIがステージから落ちて骨折するという事故があり、それをきっかけに所属レーベルを解雇になり、自身のレーベルを立ち上げることに。

今や伝説となったファーストアルバムはこちら。

 

デビューシングルとなった「おもちゃのピストル」は最後の最後のライブまでずっと歌われ続けてました。

余談ですが「左手に不安を抱え、右手に祈りを込めた」という歌詞そのままに、ボーカルYAFUMIの腕にはタトゥーが入ってます。

2.インディーズから方向転換

彼等はそれまでパンクロックを中心に曲をリリースしてきましたが、インディーズに戻り自身のレーべルを立ち上げリリースしたアルバムから方向性を変えてきました。

メキメキと腕を上げていく楽器隊とヤフミの歌詞の世界観も段々と難解になっていきます。

5thアルバム「青空は突っ立ったまま眠っている」ではその溢れ出る音楽性を完全に昇華させ、それまであったパンクバンドのイメージを払拭し、新のロックバンドとしてひた走ります。

僕の中での最高傑作はこの作品で、ぜひ聞いてもらいたいアルバムです。何といっても男臭いこの世界観がとてもかっこいいです。

ブラックで、オシャレで、泥臭い。そんなアルバムですね。

 

 

 

こちらはアルバム収録の「孤独のスパンコール」のライブバージョンです。

こちらを見てかっこいいと思ったらアルバムを通して聞いてみてください。

歌詞は難解になっても言いたいことは実は変わっていないということに最近気付きました。表現方法が変わったということだったのかもしれませんね。

3.また進化

5thアルバム「青空は突っ立ったまま眠っている」からバンド名の表記が「ゼリ→」から「JELLY→」に変わりました。

精力的にツアーを回り、「青空は~ツアー」のDVDを発売。

このライブ、本当にかっこいい。

 

彼等の歌詞のテーマは少年が大人になるにつれて感じることだそうです。

つまり、等身大の自分たちの年代で感じることをそのときどきに歌詞にしているということですね。

若いころは大人への漠然とした反抗を歌い、段々と年を重ねるごとに少年は「男」になっていくような変化が見受けられます。

5th「青空は突っ立ったまま眠っている」ではダーティな世界観を見せ、6th「CAPE OF GOOD HOPE」で真逆を攻めるあたり、本当に変化が激しいバンドだと思います。

 

全曲通して「色」が付いた曲が多く、聴きやすく、またより激しくなっております。

アマゾンなどのレビューではあまり評価はよくないみたいですけど、個人的には音も歌詞もとんでもなくまとまっているアルバムです。

というか完成度高すぎ。

4.再びメジャーへ

度重なるツアーの結果、再びメジャーへの挑戦が許されたわけだ。

ちょうどサザンが復活した時期に彼等は最後となるアルバムをリリース。

最高傑作にしてこのアルバムを越えるアルバムは他バンドを聞いていても出会っていないです。

実際、贔屓目を抜きにしてもこのバンドのポテンシャルは非常に高く、またブラックな渋い男が好きそうなツボがしっかりわかっているといった感じを思わせるメロディセンス。

圧倒的に激しく、圧倒的に心に響く歌詞。

今でも大好きなアルバムです。

アマゾンでは新品が500円になっているという異常事態・・。まぁ解散してますからね。

さぁというわけでこの最後のアルバムのリードトラックのプロモを貼って終わりにします。

気になったらポチってね。

 

Yutubeでの映像のライブDVDも出ておりますです。
とにかく、このバンドは知られなさすぎる。もっとたくさんの人に聞いてもらえたらと思っています。

 

 

 

 

ちなみにタイトルの方程式は彼等のラストライブにたまたま参加できた僕がライブ直前に更新されたヤフミのブログにて書かれていたこの方程式を7年経った今でも覚えているという経緯があり、今回タイトルにさせていただきました。

この方程式はきっとすべてのロックバンドに当てはまるような気がします。