男を磨く!不良と教養と旅の行方。

はい、どうも。

今回は男にしか分からないテーマでゴリゴリ行きたいと思います。

タイトルだけ見るとなにがなんやらわからない次第ですが、書きたいこと書かせてもらいます。

THE MAN

我々は男です。

男であるが故に一人ひとりが美学を持っていると思うのです。

他人に冒されることのないルール。

女には理解されることのない哲学。

汚い面で大口あけて笑う。

たいがいのことは許し、義理人情には人一倍厚く、バシっとした男でありたい。

今宵はそんなお話。

不良の部分

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男のなかには誰しも「不良」の部分というのを持っていると思います。

漠然としていますが、大勢に逆らうことだったり、自分の信念には背かなかったり、ごちゃごちゃ言わなかったり。

「イカした男は黙ったままやれ」

という言葉があります。

この通り、日本の昔の男はみなストイックな部分があったわけです。

その遺伝子を引き継ぐ我々の世代もストイックな部分を持っているはずなのです。

腐りきったシステムやルールをしっかりと自分の意志で壊して進む。

うん、実に不良だ。

ちなみに僕の言う不良の定義は暴走族やなんとか連合などの類ではなく、もっと言えば本職の方の部類でもありません。

教養の部分

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いくら突っぱねていても人にその姿勢が伝わらなければ意味がない。

そして人に伝えるには内面に確固たるものを持っていなければならない。

そのためには教養を持ち、しっかりとした意見を確立することが必要だ。

負けた人だけのルポタージュ。

勝者ばかりがスポットライトを浴びるこの世界で敗者はいつも地に這い蹲るばかり。

その中にドラマがあり、涙があり、悔しさとどん底から這い上がる美しさがある。

奪われる人間の心情を理解できなきゃ僕は男ではないと思っている。

未成年の頃に思った感情を忘れながら大人になる人がたくさんいる。

そして自分の子供をもったとき、子供の気持ちが分からないと嘆く。

かっこ悪い大人にならないためには未成年の奴らが抱く葛藤、不安、怒り、悲しみをきちんと忘れずにとっておくことが大事なことだ。

そしてそれらをどう未来に転換していくか。僕たち大人の課題はいつだってそこにある。

究極のヒーロー論はこの物語にあるのではないかと僕は思っている。

伊坂幸太郎はこの作品以外、個人的にはあまり響くものがありませんでしたがこれは本当にシビレました。

漠然としたヒーロー論を超現実的なところで表現している。

そこに僕らが持つべき魂がある。

目を覚ます刺激的な言葉が並ぶ一方、実は彼は当たり前のことを言っているだけなんじゃないかと思う一面もある。

このバランスがまさに変態的であり、同時に人を惹きつける魅力に繋がっていると思う。

「常に自分にとってマイナスな方を選択する」

その言葉の裏側にあるものを知りたければこの本を手にとり読むことを奬める。

漫画の世界とはまったく違う現実に生きた登山家の話しであり一人の男として、ストイックに生きるとはどういったことかというのを体現していると思う。

時代背景は現代とはまったく違うが共感する魂の部分は同じ。

山を登れというわけではない。目の前のことに全力を出せとこの本は言っている。

旅の部分

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バックパックを背に計画もなく巡るのが「旅」だと言う奴を見たことがある。

だが、僕に言わせればごちゃごちゃ細かいことは言わずに知らない場所に知らない人と出逢えばそれはもう「旅」になる。

海外に観光目的で行こうと国内の熱海あたりを気のしれた仲間と行こうと得るものがあれば「旅」であることに変わりはないのだ。

感性を育てるうえで「旅」は必要不可欠のものであり、同時にいちばん不必要なものでもある。

ある青年が仲間との罰ゲームで巡る「旅」の様子だ。

およそ半世紀に渡って読まれてきたこの作品には熱気が含まれている。

特に「旅」の終わりに出会う一人のバックパッカーの話しは必見だ。

「旅」のすべてが存在する土地を巡ることではない。

精神世界の紀行も「旅」に相当する。

陰鬱な夜から朝日が差込み、希望へと変わるコントラストはまさに心を動かす。

「死」と直面したとき、価値観はどこまでついてこれるのか。

人間が絶対に行き着く場所への思いもまたブラックな男には必要だ。

あとがき

漠然としたテーマで突っ走ってきました。

とにかく読んでもらいたい。感じてもらいたいことを詰め込んだ感じです。

「不良」という定義がおそらく特殊ではあろうかと思いますが、かっこいい男たちはみな渋く、寡黙でストイックなものです。

そして戦うために重い槍を。いや、思いやりを。