ネタバレなし「人は何度でも生まれ変われる」映画LIFE!感想まとめ

本日3/19公開の映画「LIFE!」を観てきました。 本当に素晴らしい映画だったので僕なりの解釈と感想を綴っていきたいと思っています。 みなさん!この映画、公開中に見た方がいいですよ! とにかく、見た方がいいです!!

あらすじ

17308   主役の画像に写っている俳優さんはべん・テイラー。 ナイトミュージアムシリーズに出ている俳優さんですね。顔を見たら「ああこの人か」と思う人も多いはず。 雑誌「LIFE!」の写真ネガの保管を任されている平社員である彼が最終号の表紙のネガを巡り大冒険を繰り広げます。 平凡で退屈な人生を送っていた彼が唯一続けていた「空想」は現実よりもリアリティを増し、彼はたびたび放心状態となってしまいます。 その「空想」のなかでは彼は冒険家であり、ヒーローであり、理想の男で在り続けます。 しかしそれも所詮「空想」。その「空想」を飛び越えて、人生を動かす映画なのです。

衝動に身を任せる

1920px-LIFE_magazine_logo.svg   現代の日本で多くの人が消極的な考えを持っていると思われます。 それは欲望や理想に対して行動することへの圧倒的な分厚い壁。 安定的に収入を得て、そこそこまともな暮らしを望んでいる一方で「こんな人生で果たしていいのか」と誰もが思っている。 超えたくても越えられないラインがいつも目の前にあって、足踏みをしては引き返す。 そして引き返す「理由」をいつも探している。 その時間が無駄かと言えば、僕はそうでないと思います。 葛藤というのは結局のところ自分の中でしか起こらないものです。 他人に他人の葛藤など見えません。 自分のなかで自分と闘うこと。それが「葛藤」とするのなら、おそらくそこでしか人間的成長はできないと言っても過言ではありません。 ある一定の瞬間にタガが外れ、後先のことを考えずに初期衝動に身を任せる。 それが人生を動かす「きっかけ」になるのであれば、そこに至るまでにはやはり膨大な「葛藤」が必要になってくるものだと僕は思います。 この映画はそのへんを非常によく描いていて、とても共感できるものがありました。

平凡から躍動へ

life   悲しいことがあったとき、人生の悲惨さについて誰もが嘆くと思います。 誰にでもあることなのに、まるで世界で一番かわいそうなのは自分だなんて思ってしまう。 そんなことを繰り返してるうちに「世界で一番かわいそうなのは自分ではない」ということを頭の片隅に置いていることに気付いてしまいます。 それなのに、世界で一番かわいそうなのは自分だなんて思ってしまう自分に嫌気が指して、ゆっくりと自分に絶望していくのです。 だけど、どうでしょう。 そんな一方通行の世界で決め付けてしまうのはなんだかつまらないですよね。 世界は我々が知らないことで溢れています。 まだ出会ったことのない人がたくさんいるし、見たことない生き物もたくさんいます。 行ったことのない場所。聞いたことのない歌。感じたことのない感動。 それらを知らないで自分で決めつけた世界のなかで自分に絶望していくなんてくだらなすぎやしませんか? 平凡な日常も違った見方をすれば安定させる為に闘った証の毎日なのです。 そして平凡な日常を壊すのもあなた。変えるのもあなた。 すべてはあなたの頭のなかで、心のなかで、目で、耳で、体で、世界は連続していくのです。 そのラインを越えること。頭をかすめたイメージの数々は、本当は実現できることなのかもしれませんよ。

冒険は必要だ

images   つまんねー大人にならないように。 あなたのとんでもない未来に導くように。 イメージを掴むように。 かっこよく生きるのならば、小さい世界でもでっかい世界でも、いつでも冒険は必要なんだ。

魂を揺るがすやる気スイッチのうた

この映画の主題歌です。 いろんなCMにも使われていて恐らくこれから火がつくでしょう。 要チェックや!

あとがき

いやぁやられましたね。 予告だけ見ると自己啓発くさい内容だったので半信半疑だったんですがとてもよく出来ていてすっかりやられてしまいました。 この映画は僕のベスト10に恐らく入るでしょう。 まずはBD発売したら購入し、複数回見直したあとに最終ジャッジですね。 候補には確実に上がってます。 みなさん、この映画マジでおすすめです。 早めに見た方がいいですよ~