[日本VSハリウッド]同名映画「エヴェレスト」を比べてみた

先日公開された岡田准一主演作映画「エヴェレスト~神々の山嶺~」を観てきました。

ひとつ思ったのが二月にも同名タイトルのハリウッド版の映画「エベレスト」が公開されたばかりだということ。

この二つは同じ山を主軸に物語を展開していく映画になっていますので二作品とも観た僕が今回、大胆にも比べてみようと思うわけです。

※二作品ともまったくの別作品です。物語もキャストもまったく違います。

日本版「エヴェレスト~神々の山嶺~」

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あらすじ

岡田准一演じる主人公はしがない山専門のカメラマン。エベレスト登頂の撮影をこなす中、ひょんなことから行方をくらませていた阿部寛演じる伝説のクライマーに出会う。

エベレスト登頂に魅せられた男たちの山を巡る魂の物語。

突っ込みどころ

まず、無駄なカット割りと回想が多いため、緊迫感に欠けていた。

山を攻める生きるか死ぬかのひしひしとした熱量がスクリーンを通して伝わってこなかった。

これは役者のせいではない。

岡田准一は表情がかなり役者のそれになってきていたし、阿部寛はかつて映画「サイレン」でみせた狂気のこもる表情できちんと演出していた。

脚本だろうか、原作だろうか、それとも監督だろうか・・・。

おそらく製作費じゃないかと僕は踏んでいる。お粗末なCGにキャストをぎりぎりまで削った山での登頂シーン。

そもそもの設定に無理があるというか、これは原作通りなのかは分からないが、元山屋だとはいえ、単独、無酸素、初ルートで登頂を目指すなんてのはまずぶっとびすぎている。

これでそこそこいい線まで行けてしまい、しまいには生還してしまうのだから最早なんでもあり。

酷評を並べられるわけだ。

ハリウッド版「エベレスト」

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あらすじ

エベレスト登頂ツアーが流行りだし、民間人が金さえ積めば安全に登れるようになっている現代で、そのツアーを率いる引率者がこの映画の主人公だ。

ベースキャンプでの高度順応作業中での生活ぶりをリアルに描いている。

よくありがちなパニック映画のそれとストーリーの大筋は同じだが、どうしても見てしまういつものアレなのだ。

突っ込みどころ

この映画の突っ込みどころは上の画像のシーンがほぼ最初で最後の山場であるということ。

酸素も底を尽きかけ、各ベースキャンプには次々とツアー参加者の力尽きた遺体が転がり始める。

猛威を振るう風と極寒の世界。

さすがハリウッドだけあってB級映画とはいえ、日本のよりは観れる作品になっていました。

ただ無駄に3Dとかやるもんだから酷評の嵐となってしまいますが・・・。

日本のとはストーリーも違うのでなんとも言えませんが単純な映画としての地力はこちらのほうが断然上です。

そりゃそうか。

まとめ

山映画って少ない印象がありますが、スリリングに描くことができたならこれほどドキドキする映像はなかなか出せないんじゃないかと思います。

なぜなら神の領域だから。

もっと観たい!