何度死んでも同じ日の朝からやり直しになる。

どこかで見たことがある景色を「デジャブ」といいますよね。

誰でも一度は経験したことがあるとは思います。

一説によると、夢で見た景色だとか、脳が「これは見たことがある場面」だと錯覚しているとか。

例えば、あなたが同じ一日を何度も繰り返し生きてしまうとしたら?

これはそんなお話です。

1.コメディタッチで描かれること

同じ一日を何度も繰り返し過ごしてしまうとしたら・・?

その日、人と会話をしても喋ることはみな同じ。

起こる出来事もみな同じ。

笑う人も不幸になる人も同じです。

きっと僕なら発狂しますね(笑)

「その一日をどう使うか」をテーマに置き、「何回でもやり直ししていいからベストな一日を探せ」と言われたらどうしましょうか。

お金を儲けましょうか。ムカつく奴をぶん殴りましょうか。危ない目に会っている人を助けに行きましょうか。

ダラダラ過ごしますか?人のために奔走しますか?自分のために走り回りますか?思い人に気持ちを伝えますか?

きっと何かいいことをすれば、違う何かが悪い方向に行ってしまう。そんな気がなんとなくします。

僕は宗教などまったく信じていません。よって「運命」なんていうのも人が作ったただの言葉だと思っています。

もちろん神などどこにもいないと思っているし、正直言って人の信仰心が理解できません。

ただ、同じ一日を過ごすとして、ある人を助けたら誰かがどこかで不幸になるという気がします。

そんな「なんらかのループすらコメディみたいなもの」とこの映画は言っています。

それもそうです。同じ一日が何度も繰り返されるわけですから。そりゃコメディだ!

映画の中では主人公の自殺までもコメディに扱われています。だけど死ねない!同じ一日の朝にまた戻る!

このループを抜け出すにはどうしたらいいか。

それを主人公は探し回るのです。

2.足りない部分を補う

何度も何度も繰り返し過ごしていると、どこで何がいつ起こるのかそのうちに把握してきます。

それらの出来事に対して自分は一体どう動くのか。

それによってどう心が変化してくのか。

コメディなのに要所、要所に笑って見過ごせない表現が出てくる。

そして、それを受け止めているうちに自然と「一日」の可能性について反省している自分がいる。

今までどれだけ無駄な時間の使い方をしてきたんだって。

明日には忘れてしまうような内容のテレビをダラダラ見ていた夜。対して面白くもないのに暇潰しと銘打って無理やりやっていたくだらない携帯ゲーム。本当にやらなきゃならないことから逃げるために何か「やること」を探す。

そのときになって、「あのとき、もっとやっておけば」と後悔をする。

そして、後悔することを分かっていながら、また同じように一日を無駄に使う。

時間が過ぎて「歳を取るのは早いもんだね」なんて言う。

クソだね。

追い立てられよう。この映画を見て。

笑って笑って決意しよう。

結末はあなたのその目で。

 

以上、「恋はデジャブ」でした!

 

あとがき

はい、この映画ね実は以前会社の同僚から猛烈にプッシュされていたんですけど「どうせクソでしょ」みたいな感じでずっと放置してきました。

だってパッケージがB級臭漂ってきてますからね。

それで究極にやることがない日に「しゃあねぇなー見てやるか」とDVDをセットしたら、すぐにこの映画の世界にトリップしちゃいました。

本当に面白いです。っていうかもったいない!このパッケージにしとくのは。

いい映画ですし、いいメッセージですし。

あ、ちなみにこの映画は恐らくゲオとかにはないかもしれません。多分TUTAYAにならあるかも。

でもせっかくなら持っておきたいDVDです。名作。

自殺したりとかって描写ありますけど、そんな重い感じはまったくないですからね!

基本的にコメディなので。

この面白さが伝わってくれればいいなぁ。