究極の頭脳戦勃発!騙し合いの果ての圧倒的スピード小説「裏切りのステーキハウス」書評まとめ

騙し騙され、また騙す。

完璧な心理戦。

スピーディな展開。

一気読み必須な濃厚ストーリー。

これだけ揃った単発の小説は珍しいですね。

おそらくスピード感はそうとう大事に作られています。

 その作家、木下半太

大阪府出身。

脚本家、俳優出身だけあって小説内のストーリー展開はどこか舞台を見ているよう。

スピーディーな展開と予想を裏切るどんでん返し。

映像化しても受けそうな小説となっています。

文章力はそれほど高くはないと思う。というのも、スピード感をかなり重視しているため、小説的な、言ってみれば文学的な言い回し等は極力除外している。

読み手に対して驚きで一泡ふかせてやろうという思いが見える物語だ。

書評

ページ数もそれほど多くはないので正直言って2時間もあれば読み切れるぐらいだ。

何度も言うがスピード命の小説となっているため、読み手も急いで読んだ方がこの物語を楽しめると思う。

どんでん返し等は途中から伏線が分かりやすく出てくるので先読みできてしまうが、それでも楽しめる内容になっている。

二時間ドラマを見ているような、濃厚な単発のドラマを見ているような、はたまた「世にも奇妙な物語」に出てくるようなエピソードだ。

おそらく映像化するとしたら40分ぐらいの尺でことたりるだろう。

しかし、こういう表現方法があるとしたら小説の可能新たに引き出したことには変わりない。

ラノベと純文学の中間と言えるだろうか。

ただ、ストーリー展開としては完璧にサスペンスだ。