ジョニー・デップ主演のSFサスペンス「トランセンデンス」を観てきました。
例にならってネタバレなしの感想をまとめたいと思いますのでこれから観るか迷っている方は一読を。
あらすじ
主人公であるジョニー・デップは科学者であり、その妻であるレベッカ・ホールもまた科学者である。
夫婦で研究している人工知能A.Iによって世界が目まぐるしく変化し、進化することを目標に日々、研究を重ねていた。
しかし人工知能であるA.Iが人間の生活に関与するようになることに反発する人間がいてゲリラ組織として研究を妨害しようとする。
凶弾に倒れたジョニー・デップを救うため、妻が試みた方法とは・・?
キャスト
そこまで問題があるようなキャスティングではなかったように思えます。
ジョニー・デップは色物の役が多いので今作のような「普通」の人間を演じていることにかなり違和感がありますが、そこは役者魂でしょうか。
演技はかなり上手いです。というかハリウッドの方々に演技が上手いだとか言うのは少し失礼ですね。
邦画のレベルが低すぎてどうもそういう視点になってしまいます。
名優モーガン・フリーマンも出演していて・・(ほとんど公開中の映画に出てる気がする)
まぁキャストは文句なし!
脚本
SFサスペンスということもあってね、やっぱり超現実的というわけにはいかないんですよ。
「え?そんなことまでできるの?」ってことが結構あったりしますからね。
とは言ったものの割とすんなり受け入れられます。
このあたりはカット割りやストーリー進行の脚本がうまいんだろうなぁと思いました。
話しの展開的には「テクノロジーをどのように利用するか」によって解釈が変わるというもの。
解釈の違いで「神」にもなれば「悪魔」にもなるという部分を描きたかったのでしょうが少し分かりづらいかな。
ラストの大落ちがあってはじめて「あぁこういうことを言いたかったのね」となるような仕組みなので作中は割とどっちつかずな展開にスッキリしない感覚に。(ストレートに言うと眠くなります)
総合評価
サスペンス度 ★★☆☆☆
映像美度 ★★☆☆☆
メッセージ性 ★★★☆☆
迫力度 ★☆☆☆☆
金返せ度 ★★☆☆☆
5段階中 総合評価 2.08
たまたま映画館にいて
たまたまその時間ヒマで
たまたま上映してたら観てもいいレベル
中途半端な映画ではありますね。
というのもすごく悪く書く事もないし、特に観てよかったと思う部分もあまりない。
大落ちに関してはSFサスペンスで途中からある程度オチの予想はしていましたが、なんというか素直に裏切ってきたなという感じ。
「まさかそっちにはいかないだろう」という予想でいるところ、裏を読んでたら表できたというような。
科学者であるジョニー・デップの人格をもっと作中で肉付けすればオチにも味が出たんでしょうけどね。
反抗ゲリラのターンがかなりB級っぽくて萎えます。もっとちゃんと描いてくれればよかったのになぁと。
あとは少々ネタバレになりますがA.Iを駆使して逃げるシーンはもっと掘ってもよかったと思う。
斬新だったしアイディアが面白かったけどあっさりスルーされちゃったので残念でした。
あとがき
連日映画の記事を上げていたらかなり酷評ばかりになってしまいました。
うーん、あたりは「渇き」ぐらいかなぁ。
あとは来週公開の「ALL YOU NEED IS KILL」というトム・クルーズ主演のSF映画があるので暇があったら観に行こうかな。
トム・クルーズって不思議な俳優ですよね。
出てる作品ってミッションインポッシブル以外はほぼ駄作なのになぜか新作がでたら観てしまう。
それでまた「まぁまぁだったな」なんて評価をぶつくさ言われるんですよね。
でも映画に出続けるというのはやはりすごいことです。
ちなみに僕は基本的に気になった映画は映画館で観るようにしています。(一人でも)
それはなぜかと言うと、ビデオだと大概の場合家で見ますよね。ビールなんか飲みながら片手間に。携帯が鳴ったら一時停止なんかしちゃったりして。夜中だと音量絞ったりね。
映画のおもしろさの8割りは殺してると思うんですよ。
映画館で見ればフルパワーで観れるわけですから自分がどう思うか、どう感じるか、全然違ってくるんですよね。
ビデオでは得られないとしたら同じ作品なのになんだかもったいない気がしませんか?
1800円や3Dの追加料金は高いとは思いますがレイトショーやモーニングショーなどの価格は適正だと思います。
みなさんガンガン映画館に行きましょう!!たかが1000円で非日常をゲットできるとしたら安いものですよ。