COLUMN

戦う人、統合失調症とボランティアと224ページの物語

僕の親父は統合失調症だった。

発覚当時は中学生のときで、母は僕たち兄弟には言わないで一人で親父の病院や世話をしていた。

離婚に至るまで本当に多くの問題を抱えていた。

親父が亡くなって何年か経ち、僕は主に統合失調症の方が訪れるという某NPO団体のボランティア活動に参加することになる。

そのときに感じ、またその時に出会った物語の話。

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死にたいと思ったら~自分の問題・自分の話~

先日、「死にたいと言われたら~」というテーマで二本ほど書きました。

その反響がそこそこあることが嬉しくもあり、悲しくもある今日このごろ。

「じゃあ、てめえはどうなんだ」とふと思ったんだ。

死にたいと思ったら。

思ったらどんな思考経路で脱出する?それとも脱走?それとも離脱?言葉はいろいろあって表現もいろいろあるんだけれど、たぶんみんなそんなこと思いたくて生きてるわけじゃない。

それだけは確かなことだ。

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世界自殺予防デーなので自殺について考えよう

本日9/10は世界自殺予防デーということで全国の自治体などで自殺を予防するためのキャンペーンを行っております。

我が国日本では2014年度で25427人、今年に入ってからで14405人という数字になっている。

近年、自殺者数は減少傾向にあると内閣府は発表しているが、だからなんだという話だ。

自治体などで繰り返し発信しているのは「思いやりをもちましょう」「ストレスがありそうな人がいたら声をかけてあげましょう」だ。

それが特別ダメなことだとは思わない。

しかし、どこかで矛盾した感情が芽生えるのは僕だけではないはずだ。

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「何もしない」という選択肢の話

僕は口下手だ。

誰かに何かを伝えようとするとき、それが自分の本音だったり本心だったりするときにはいつだって言葉が出てこない。

出てこないまま終わりにしてしまうと後悔だけが残ることは知っているから必死に絞り出そうとする。

そうして出てくる言葉が自分の中で相手に対して誠実であるという確信があるから、何かの受け売りや誰かの言葉を借りて伝えることは極力したくはない。

今、僕は僕の人生で出会う人との距離感を計りかねている。

誠実がなんだと言っておきながら、最終的に距離感で悩んでいる。そんなお話。

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死にたいと言われたら~パニック障害と非定型うつの場合~

前回の記事「死にたいと言われたら~境界性人格障害の場合~」の記事もすでに何人かの方が見てくれたみたいで非常に嬉しいです。

こんなことを書いてしまうと角が立つかもしれませんが特別なことや専門的な知識は特に書いていません。

いくつかの選択肢の中で「死にたい」と言われた方が迷わなくてもいいようにと、書かせていただきました。

精神疾病は例えば「鬱病」をとってみても症状は人によってまちまちです。

その人の症状はその人だけのものです。支える人は「一般的にこうだから」とか「お医者さんが言うんだから」ではなく、その人の「プロ」になるつもりで理解をしてあげてください。

では今回はパニック障害と非定型うつの場合を書かせていただきます。

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