「RIKA」を越えるストーカー小説!「ラバーソウル」ネタバレなし書評まとめ
小説「ラバーソウル」についての感想です。 愛の形は人の数だけある。 しかし、受け入れてくれる人がいて初めて成立するものばかりだ。 過度な愛情はやがて狂気を生み、妄想を生み、使命感を生む。 その混沌に取り付かれた者を人は「ストーカー」と呼ぶのかもしれない。 だがしかし、「ストーカー」と呼ばれる人の心は本当はピュアで人から蔑まれるようなものではないのかもしれない。 ただただ、受け入れてくれる人がいなか […]
小説「ラバーソウル」についての感想です。 愛の形は人の数だけある。 しかし、受け入れてくれる人がいて初めて成立するものばかりだ。 過度な愛情はやがて狂気を生み、妄想を生み、使命感を生む。 その混沌に取り付かれた者を人は「ストーカー」と呼ぶのかもしれない。 だがしかし、「ストーカー」と呼ばれる人の心は本当はピュアで人から蔑まれるようなものではないのかもしれない。 ただただ、受け入れてくれる人がいなか […]
短編集なのでサクッと読める 短編集とはいえ、ひとつひとつの作品がまるで一冊の長編ミステリーかのような重厚さ。 さらにきちんと「どんでん返し」も用意されている。 旨みが凝縮された無駄のない物語。 わずか100ページの間に見せる人間関係と恨み、辛み、憎しみ。 ここまで完成された短編集は久しぶりに出会いました。 遥か昔の作品であること どうもこの小説、復刻版として最近刊行されたみたいです。 いい物語は簡 […]
君の順番だ そんな言葉が帯に記されたこの小説は僕が本屋で手に取るには十分なきっかけを与えてくれました。 実際に読んでみると、短編集が折り重なりひとつの物語を成している。 群像劇というカテゴリーのひとつになるのだろうけど、確かに胸に響くメッセージがひとつひとつの物語に隠されていて。
大人になれば理解できることの範囲は広がります。 それとは逆に大人になるにつれ理解できなくなることがあります。 それは思春期の気持ちです。 突如自殺してしまった息子にいったい何が起こったのか。 調べを進めるうちに明らかになる息子のまったく違った顔を知るとき、大人たちは試される。 今作はそんな作品です。 ミステリーとしての色合いも濃く、登場事物たちはどこか怪しげな雰囲気を漂わせている。 読者に推理させ […]
生についての物語 それは、ただ冒険活劇である必要はない。 それは、ただ難病を抱えている必要はない。 それは、魂を殺すことで深みを出す必要のないものだ。 それは、現代の問題を抉ることで深みを出す必要のないものだ。 誰しもが持つ自分の物語の、ほんの一部。そのまた一瞬を切り取った短編集である。 一瞬を切り取ったが故にそれは超個人的な物語にもなっている。 しかし、超個人的であるがゆえに読者の […]
硬い壁にぶち当たったとき、何もうまくいかない毎日が続いたとき、いいことがひとつも起きないとき。 きっとあなたはこう言うだろう。 「なんでいつも俺ばっか・・。」 そう、いつもあなたばかりが損をして、あなたばかりがつらい目に合ってしまう。 そう誰もが思っているのです。 価値観を変えるきっかけはそこら中に転がっていて、自分を変えるきっかけは足元に散らばっている。 そこに「気付く」ことが出来るかどうか。 […]